serendipity

如是我読  ペンギンは読書中

 
【2014年09月11日(木)】
・もうきのうのことになるけど『夏目友人帳』の18巻を買った。
・白石一文の『幻影の星』を買った。

【2014年09月17日(水)】
・『いなくなれ、群青』を買ってみた。

【2014年09月20日(土)】
・『本の「使い方」』という新書を買った。

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新潮文庫がライトノベルを始めた。
どんな感じかと、『いなくなれ、群青』を買ってみた。

カバーはラノベだけど、表紙は新潮文庫のまま。
ただし、天の部分も切りそろえてあるのと、
スピン(しおりひも)がついていないのがちがう。
紙質も、ちょっと厚めかも。
紙質は新潮文庫とおなじにしてほしかったな。


ラノベはそれほど読まないから比べようがないけど、
ふつうの小説との違いは感じない。
文章は簡潔で、ぼくは好きです。
簡潔すぎて内容が理解できない、
なんてことはないと思う。
漢字が少なくて画面が白っぽいけど、
中身は詰まっていて、読みごたえがある。


気がつくと知らない場所にいる、
という設定はそれほど珍しくないだろうけど、
たいてい主人公はそこで苦労することになる。
この作品にはそれがなさそうなのだ。
まあ、考えようによってはハードな話でもあるのに、
学園ものの感じで、楽しく読める。

舞台になっている「階段島」っていうのがね、
一見すごく居心地がよさそうなのだ。
生活はある程度まで保証されているし、
ネットを使ってamazonなどに注文ができるけれど、
外界にメールを送ることはできない。

生活必需品を運ぶ定期船はあるのだが、
それに乗って島を出ることもできない。
もちろん電気や水道などのインフラも整っているし、
定期船の乗員たちは、この島のことも知っているらしい。
それでも、送りこまれた人々は、ここを出られない。

なんだか都合のいい設定になっているけれど、
そんなに不自然な感じはしないのがおもしろい。

なにしろ、だれも直接には見たことがない魔女が、
この島を支配というか、管理しているというのだから。

では、主人公たちはなぜこの島に送られたのか? 
そういう人たちはみな、どこか変わっているのだが、
ラストで謎が解かれると納得できる。

イタイような正義感の持ち主の少女と、
彼女を支える(?)少年を中心に、
淡々といった形で物語は進むので、派手さはない。
けれど最後まで読まされる。

終わってしまうとちょっとさびしくなるけど、
来年の春にでるというシリーズ2作目が待ちどおしい。

4101800049いなくなれ、群青 (新潮文庫)
河野 裕
新潮社 2014-08-28

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『幻影の星』で印象に残ったのは、
ぼくらは過去しか見られない、ということ。

夜空の星は、光でも何秒とか何万年とかかかる距離にあり、
ぼくらが見ているのは、それだけ前にでた光だから、
その星の過去の姿を見ていることになる。

それはわかっていたけれど、
身近なことにまであてはめて考えたことはなかった。
たとえば自分の手でさえ、
目まで光が届くのに何万分の1秒かはかかるだろう。
つまり、その分だけ過去の手をみているわけだ。

だからどうだと言われてもこまるけど、
おもしろかった。

416790179X幻影の星 (文春文庫)
白石 一文
文藝春秋 2014-09-02

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4592193687夏目友人帳 18 (花とゆめCOMICS)
緑川ゆき
白泉社 2014-09-05

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4041016495本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法
(角川oneテーマ21)

出口 治明
KADOKAWA/角川書店 2014-09-11

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【2015年06月12日(金)】 ・10日に買った本。 『最終講義 生き延びるための七講』(内田樹)、 『カフカ式練習帳』(保坂和志)、 『もののはずみ』(堀江敏幸)。 そして11日に買ったのは、 『その白さえ嘘だとしても』(河野裕)。 好きな著者の文庫新刊がこれだけまとまるのも珍しいか。   【2015年06月13日(土)】 ・佐藤優の『ケンカの流儀』を買った。 ...
2015/06/21(日) 18:43:57 | serendipity